香典を現金書留で送る

香典を現金書留で送っても大丈夫?

はい、香典を現金書留で送ることは正式な方法として広く認められており、問題ありません。

ただし、現金を普通郵便や宅配便で送ることは法律で禁止されています。
香典は必ず現金書留で送りましょう

現金書留はオンラインで香典を贈ることが難しい方も簡単にできます。

郵便局の窓口で専用の封筒に入れて送るため、受取人に確実に手渡される安心感もあります。

香典を現金書留で送るには?

香典袋の準備

香典袋は以下のような身近な店舗で購入することができます

  • コンビニ(セブン-イレブン、ローソンなど)
  • スーパーの文具売場
  • 文房具店・100円ショップなど

【種類に迷った場合】
「御霊前」と書かれた香典袋が無難です。
(仏教・キリスト教共通で使用可能)

お金の包み方とマナー

お札の扱い

  • 新札は避けるのが通例(「急なことで新札を用意できませんでした」という意味があります)
  • 新札しかない場合は、折り目をつけてから使用します

中袋の記入

  • 表面:金額(「金壱萬圓」など漢数字で)
  • 裏面:住所・氏名を明記

一筆箋にお悔やみの言葉を添えると、より丁寧な印象を与えられます。

郵便局に持っていくもの
  • 香典袋(中に現金を入れた状態)
  • 封筒には入れずに持参する

現金書留は、郵便局の窓口でのみ受け付け可能です。

郵便局での手続き方法

「現金書留でお願いします」と伝えて…

  • 現金書留専用封筒を購入(小サイズ:21円、大サイズ:120円)
  • 香典袋のサイズに合う封筒を選ぶ

【記入事項】

  • 差出人の氏名・住所
  • 受取人(喪主または遺族)の氏名・住所

宛名や住所は事前に正確に確認しておきましょう。

郵送にかかる料金の目安
項目金額(例)
定形郵便(25g以内)84円
現金書留 加算料(5万円まで)435円
封筒代(小)21円

合計:約540円〜600円前後
※金額が5万円を超える場合、5,000円ごとに10円加算されます。

相手に届くまでの流れ
  • 通常は差出の翌日〜2日程度で届く
  • 配達は対面手渡しなので安心
  • 追跡番号も渡されるので確認可能
香典に添えるお悔やみの手紙(例文)

香典袋の外側に一筆箋を重ねて、現金書留専用封筒に一緒に入れます。

一筆箋(いっぴつせん)とは

  • 簡潔な文章を書くための便箋
  • 文具店・100円ショップ・コンビニなどで購入可能
  • 白無地や、落ち着いた和紙風のものが好印象

(例①)一般的な場合
このたびはご愁傷様でございます ご家族の皆さまのお悲しみに 心よりお悔やみ申し上げます 心ばかりではございますが 同封のものをご霊前にお供えくださいますよう お願い申し上げます  合掌
令和○年○月○日  山田 太郎


(例②)ご高齢で大往生された場合
このたびはご逝去の報に接し 心よりお悔やみ申し上げます 〇〇様には長年にわたりご健勝に過ごされ まさに大往生とお聞きしております
その穏やかなご最期に 深い敬意と感謝の気持ちを抱いております
ささやかではございますが 心ばかりの香典を同封させていただきました
ご霊前にお供えくださいますようお願い申し上げます
令和○年○月○日  山田 太郎

最後に

現金書留は、直接参列できない方が「想いをかたちにして届ける」ための、
もっとも信頼性のある手段です。
どれだけ形式が整っていても、最も大切なのは心をこめて送ること。
故人やご遺族にとって、あなたのその一歩が、何よりの慰めとなるでしょう。

現金書留でのご対応が難しい方にも、想いを届けていただける方法がございます
現代では、香典の送付には現金書留に加え、オンラインでの送付という選択肢もございます。
ご都合や状況に合わせて、最適な方法でお気持ちをお伝えください。